月曜美術館142
ヴォイスギャラリー
The Act of Looking ~実測図の展覧
小山田徹・吉田龍一・大西伸明・サカネユキほか
2008/05/03(土)~06/01(日)
京阪出町柳駅で降りて、賀茂大橋を渡り南へ数百m、河原町通に面した建物に入り階段を上がると短い廊下がある。
白い壁一面に実測図を架けている。縄文土器や石器、自然石、動物の骨・角、今の日用品、漂着物などを25センチメートル四方の方眼紙に実測して、額縁に入れている。
額縁に入った実測図を観るのは奇妙なものだ。ありのまま、見たまま、描いたようであるが、美しい細密画のようなものがある。実測図は河鍋暁斎に始まる?ので、それはそれでよいのかもしれないが。
ただ、実測図には、モノが持っている生活の匂いや履歴が秘められている。つまり、形・用途・使用状況・製作方法などを理解した上で、第三者に伝えることができる図が描ける。どの面を正面として見なすかということは実測する者の考え一つで決まる。そして、観察結果や疑問点を図の上にメモしていく。
それが、版下のように仕上がった実測図を展示することで、薄れてしまっている。物足りないものを感じる。偏見かもしれないが・・・。
奥の壁には洞窟の測量図が「貼って」ある。同じ場所を描いても、人によって違っているという。経験や知識によって、観る視点が異なるからだろう。つい、押しピンで留められた土で汚れた「原図」に眼が行ってしまった。
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コメント
実測図といえば、元禄年間に、徳川光圀が下野国(栃木県)上車塚古墳・下車塚古墳の出土品を図写させています。鏡・玉類・鏃・埴輪などです。実測図の変遷などはなかなか面白いと思いますが。
投稿: 観に行きました。 | 2008年6月 4日 (水) 05時00分