月曜美術館248
ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945
Undressing Paintings: Japanese Nudes 1880-1945
東京国立近代美術館 2011年11月15日~2012年1月15日
日本が開国したときにフランスで展開していた絵画シーンが「西洋の画法」として日本につたわり、そのひとつである裸体画も同じようにつたえられました。
この展覧会では、裸体画の当初宿命としてとらえられたエロスとか猥褻についての画家たちの取り計らいはどのようなものであったかといった見方と、絵画の新しい主題ととなる“肉体という塊”をどのような比率で、どういうバランスで描くのか。
事物から切り離されて浮かびあがる存在感をどのように表現するべきか、あるいはいかにそのような捕われから逸脱すべきかを模索された軌跡をテーマにしたものでした。
ということでヌードをキーワードにして黒田清輝や中村彝、萬鉄五郎など当時のアカデミックな画家の名作が見ることができたのはさすがです。
村山槐多の『尿する裸僧』や古賀春江の『コンポジション』などを見るとエロスや猥褻からは逸脱しているし、当時裸体画というということを意識して描いたのではないらしいというのはよくわかりますが、そこは強引というよりも、この展覧会の主旨の捉え方として興味をひきました。
個展などとくらべて、テーマを設定しておこなわれる企画展は企画するほうも見るほうもむずかしいものがありますが、(決して個展が簡単という意味ではありません。)この展覧会はテーマが分かりやすいし、あるようでなかった視点があって美術館の力量みたいなものを感じました。
今回の東京は11月末とは思えない温い気温で、心地よかったです。夜は友部正人さんのライヴを聴き、翌日は英国のロックバンド、クイーンの『クイーン展』に行き、その足でこれまた英国のロックバンド、ビートルズ第四の男、ジョージ・ハリスンの伝記映画『LIVING IN THE MATERIAL WORLD』に雪崩れ込みました。どれもみな盛況で大阪の文化の不毛さを改めて憂入るものとなりました。
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